「気象研究ノート」掲載記事の電子アーカイブに関わる著作権委譲について

「気象研究ノート」掲載記事の電子アーカイブに関わる著作権委譲について(PDF)

2014 年 1 月 29 日 日本気象学会理事会

「気象研究ノート」は気象学諸分野の総合報告や研究上の諸問題を論じた論文等を収めた日本気象学会(以下,「気象学会」)の刊行物で,気象学の発展の歴史を知る上でも大変貴重な資料となっています.しかし,年月とともに絶版となる号が増え,またたとえ保管されていてもその紙質が劣化するなど,利用上の困難が増しつつあります.気象学会は,この貴重な資料を消失させないために「気象研究ノート」を電子媒体化し,広く会員の皆様に利用していただくことを企図しています.この企図の実現に向けては,「気象研究ノート」に収められた全ての著作物の著作権を学会が有する必要があります.しかしながら, 1993 年以前に刊行された1~181 号については著作権に関する明確な記述がなく,これら の号に収められた全ての著作物の著作権は未だその著者に帰属したままでした.

このため,気象学会理事会は,「1993 年以前に刊行された気象研究ノート(1~181 号) の著作物の著作権の学会への委譲についてのお願い」を 2013 年 3 月 18 日付けで気象学会 ホームページに掲載するとともに,「天気」第 60 巻4号にも掲載し,著作権の委譲につい て広く周知を図って参りました.さらに,気象学会ホームページに気象研究ノート各号・ 各章の著者一覧を併せて掲載し,著者が電子媒体化・公開を希望されない場合,その旨 2013 年12月末日までに学会事務局にお申し出いただくことになっておりました.しかしながら, そうしたお申し出は期日までに皆無であり,かつ会員から電子媒体化事業についての異論 も全く聞かれませんでした.

このような簡便な方法の場合,法律的には著作権の委譲が完了したとは必ずしも言い切れません.しかし,多くの会員が電子媒体化の実現を望んでいることは明らかであり,かつ著者の皆様からもその意義をご理解いただけたと考えられることから,気象学会理事会では気象研究ノートの電子媒体化の実施を決定いたしました.ただし,電子媒体化を希望 されない 1993 年以前の記事については,たとえ公開後であっても,電子媒体より削除し, 非公開としますので,気象学会事務局に遠慮なくお申し出ください.