日本気象学会第29期第2回理事会議事要旨

日時

 1996年11月6日(水) 17時00分〜21時00分

場所

 名古屋国際会議場内会議室(No.135)

出席理事

 松野,関口,二宮,山岸,廣田,村松,住,新野,田中(博),菊池  田中(正),永田,宇治,田中(浩),山下,高橋,石島,笹野,木田,  齋藤,塩原 以上21名

欠席理事

 窪田,濱田,加藤,中山,藤部,竹村 以上6名

その他の出席

 事務局(松野),中部支部関係者(岩坂,加藤,田平,本多)

議事

1.第29期第3回常任理事会議事録(案)の提示

・次回の常任理事会で確認する

2.各委員会報告

〔庶務〕 ・後援名義使用依頼1件(第12回北方圏国際シンポジウム−オホーツク海と流氷/氷海の  民−,主催 紋別市ほか,1997年2月2日〜5日),依頼通り許可. ・「第5回水資源に関するシンポジウム」関連:第1回シンポジウム運営委員会の  報告 ・学術情報センター事業部から「「学術情報センター電子図書館」用雑誌購入及び遡及  データの入力について」,前回提供した1993年の資料に加え,1990〜1992年  の3年分の資料の提供を要請してきた.当学会は「試行期間についての協力  約束しており,本運用については改めて了解を取る」旨を確認のため付加して,了解. ・平成8年度「公益法人調査」への協力依頼があり文部省学術国際局学術情報  課長宛に回答した. ・平成9年度科学研究費補助金「研究成果公開発表(B)及び研究成果公開発表(C)」  の募集の通知が文部省学術国際局長からあり,各支部と教育と普及委員会  に募集要項を送付した.この件に関連し,沖縄支部から10月30日に今年度の  標記補助金による研究成果公開発表によるシンポジウム(「亜熱帯の漁業と農業を  考える会」)を宮古島で開催したとの報告があった. ・日本学術会議主催「平成8年度アジア学術交流を促進する会」への参加費納付. ・図書寄贈:朝日新聞社アエラムック編集部から「気象学のみかた」(朝日新聞社刊)  の送付. 〔会計〕  平成9年度予算案の説明. 〔天気〕  Vol.43 No.11 (1996年11月号)の掲載記事等と,同 No.12,Vol.44 No.1の掲載  予定記事の紹介 〔気象研究ノート〕  第188号を近々刊行. 〔講演企画〕  97年春季大会からの大会のあり方について,趣旨の徹底を図るために”お知らせ”  を作成し秋季大会会場で配布した. 〔教育と普及〕   (1)第30回夏季大学(東大山上会館,7月31日〜8月2日)を開催.会場は好評,   費用も格安だったので来年も同所を予定したい.テキストは250部売れ残るが   収支は5万円程度の黒字.  (2)「教養の気象学」改訂作業進む.   第一次原稿集まる.編集は当初予定から数か月程度の遅れ. 〔電子情報〕  (1)従来パソコン通信としていたが,インターネットにホームページを作成し情報提供を開  始したので,これを機に電子情報委員会に改称.  (2)ホームページはhttp://wwwsoc.nacsis.ac.jp/msj/index.html  (3)議事録のホームページ掲載に関連し,今後理事会の議事,検討内容を適切に表す議事録   の要旨あるいは報告を作成し掲載する    .庶務作成の案文を常任理事会で確認する.  (4)今大会プログラムの掲載が遅れた    .今後注意する.

3.会員加入状況

 新入会員3名(一般A会員2,学生A会員1)を承認.

4.名誉会員候補の選定委員会の設置について

・名誉会員候補を選定するための申し合わせ事項について,具体案を検討.一  部修正の上,推敲した案を常任理事会でさらに検討する.

5.評議員の選出について

 担当理事から,評議員を選出する原則について提示と趣旨説明があり,その方  向を承認.気象学の分野も気象学会の構成員も多様化してきたが,その周辺分  野,応用分野の意見を汲み上げることが不足していた.民間の応用気象,マスコミ,  気象予報士の他,教育,環境関連等を対象として選出したい.若手,外国会員  も含めてはとの意見もあり.今後,具体的な人選を進める.

6.地球環境科学関連学会協議会(仮称)について

 来年発足を予定.目的は(1)情報交換,(2)シンポジウム,研究会の開催とする.運営  は各学会から1〜2名を予定.当面,気象学会が主体となって無理なく推進する.

7.エルゼビアによる気象集誌の出版について

 エルゼビアから「昨年度は経費の点で折り合わず断念した」集誌の委託刊行・販 売について再度申し入れがあり,今後の方針を検討した.(1)日本の気象学会誌とし て独自の方針を持ちつつ,会の努力により会誌の質の向上,販路の拡大を図ることが 重要である,(2)国際的な貢献を果たす目安であるインパクト・ファクターは年々向上 しており,国際誌としても貢献している,(3)集誌論文の投稿が近年多くなってきて, 一時のような投稿数の減少はなくなった,等々からエルゼビアの申し入れは断る. (4)集誌の水準と国際貢献度を向上させるためには,全会員の努力が必要である. 具体的には,会員が優れた論文を投稿すること,国際学会や別刷り交換で集誌の宣伝を 行うことが重要であるとの合意を得た.  なお,前述した集誌の質の向上等を図る改善策について,集誌編集委員会で長 期的な視点から検討する.

8.「学術情報センター電子図書館サービス」における著作権処理について

 学術情報センターからの提案について検討したが,電子情報のあり方,集誌の読者 への提供のあり方,その中で電子媒体の果たす役割の検討,学術情報センターの進 めるシステムの妥当性等について,基本的な方向性及びこれに基づく具体的な対案 を検討・作成すべきであるとのことから,次回の常任理事会までに関係理事が 対案を作成することとなった.

9.1998年度日本気象学会秋季大会の担当機関について

 当該大会の開催について,東北支部が担当することとなった.

10.その他

 (1)4年後の国際放射シンポジウムの開催について,田中(正)理事から2年後に開 催地が決まるが,日本での開催を考慮している.前回も気象学会が主催学会と なっており,日本開催が決定すれば開催に中心的な役割を期待している.同時 期に開催を予定しているオゾンシンポジウムは札幌での開催を提起しているが,放 射シンポジウムは国内の開催地をまだ決めていない. (2)堀内基金奨励賞は,受賞対象を特に若年層に定めていないので,奨励という 呼称をやめて,「堀内賞」としたい.これに関連する規定の改正を次回の総会 に提案する準備を進める.

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