2011年度日本気象学会奨励賞受賞候補者の推薦募集

 日本気象学会は,研究を本務としない方々が行う調査や研究を奨励するために,「日本気象学会奨励金」制度を1970年に設けました.その後,実践的な気象教育を進めている方々にも奨励するように選考範囲を拡げました.さらに1998年には,「奨励金」を表彰に重点を移した「奨励賞」と改め,毎回3件程度の表彰をしております.また,最近は,狭義の気象教育にとどまらず,気象に関する普及活動についても奨励賞選考の際に考慮されております.
 奨励賞受賞候補者推薦委員会は,受賞者選定規定に基づいて候補者を理事会に推薦します.幅広く候補者を募集しますので(候補者はグループでもかまいません.また候補者は日本気象学会員である必要はありません),下記の要領によって2012年度の受賞候補者をご推薦下さい.自薦も歓迎します.なお,日本地学教育学会および日本気象予報士会にも推薦募集案内の通知を依頼しております.

2011年12月

締切
 推薦書(メール)    2012年2月10日(金)
 添付資料(郵送)   2012年2月17日(金)

推薦書の提出
推薦書(自薦を含む)の様式は応募様式(word)よりダウンロードしてください. 推薦書は,気象学会事務局(jmetsoc@blue.ocn.ne.jp)へメール添付でお送りください.

推薦資料の提出
奨励賞の対象となる活動の参考として添付資料がある場合には,重要なものから3点程度を日本気象学会事務局へお送りください.
 送付先:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-4 気象庁内 日本気象学会事務局気付 奨励賞受賞候補者推薦委員会

募集概要

  1. 気象学・気象技術に関するテーマについての研究・調査,初等・中等教育における気象教育の実践,気象学に関する普及活動の実践等を受賞の対象とします.
  2. 気象学・気象技術に関する調査・研究の分野では,研究を本務としないことが条件です.なお,候補者は日本気象学会員である必要はありません.
  3. 2012年度の奨励賞贈呈は,秋季大会(札幌,10月3日(水)〜5日(金)の予定)で行います.
  4. 奨励賞受賞者選定規定の詳細については受賞者選定規定をご覧ください.

【参考】2008〜2011年度の「奨励賞」受賞者と研究題目

(11) 大鐘卓哉(蜃気楼の観測とその発生機構に関する調査研究、および蜃気楼を媒体とした市民への気象学の啓発普及活動)
   木下仁(九州における豪雨・突風等顕著現象の予測精度改善に向けた構造解析研究と技術の普及)
   倉敷市立多津美中学校理科部会 代表:難波治彦(微視的・巨視的な気象現象を実験・観察からさぐり、日常生活に生かすことができる活動)
(10) 栗原佳代子(非静力学モデルを用いた線状降水帯の構造解析とその形成・発達要因に関する研究)
   村山保(局地自然環境の調査の指導を通した高等学校における気象教育の充実)
   東克彦(数値シミュレーションを用いた顕著現象の診断的予測技術構築に向けた取り組み)
(09) 飯澤 功(「みんなの地球科学」プロジェクトを通した気象学の普及活動)
   吉川契子(身近な自然現象を教材にした高等学校気象教育の充実)
   荒川知子(田園調布学園中等部・高等部における気象教育の充実)
(08) 小寺裕之(渡島・檜山地方の突風に関する量的予報プロダクトの開発と利用)

なお,奨励賞受賞者の詳細につきましては,1999年度以前の奨励金の受賞者を含め, 歴代奨励賞受賞者リストでご覧になることができます.


日本気象学会奨励賞候補者推薦委員会
郷田治稔,黒良龍太,須田一人,高瀬邦夫,名越利幸,藤村弘志,山田雄二