日本南極地域観測隊・宙空系越冬隊員の公募


日本気象学会会員の皆様

〜日本南極地域観測隊・宙空系越冬隊員の公募について〜
 今年4月からの法人化に伴い、南極観測隊員の参加資格が大幅に変更になりました。 
また、一部公募制を取り入れることになりました。観測・設営隊員を含めた観測隊全 
体の公募要項は国立極地研究所のホ−ムペ−ジに近々掲載されることになります。こ 
こでは、極地研究所の宙空圏研究グル−プが直接関係する宙空系越冬隊員の公募に関 
して記載します。当人のみならず、関心のある周囲の方々にも広く公募情報を伝えて 
下さるようお願いします。
 下記に公募に関する概要を記載しました。参加を希望する方には詳しい資料を提供 
しますので連絡下さい。

〜〜観測隊員共通に関する事項〜〜
1. 参加資格(身分等が大幅に変更)
<身分>
1)国家公務員、2)非国家公務員(法人化に伴う非国家公務員)、3)地方公務員、 
4)公私立大学教職員、5)公私立小中高教職員、6)公益法人職員、7)民間企業職 
員、8)自営業、9)博士課程修了者(ポスドク)。なお、大学院生の身分での参加は 
現在検討中(別途相談下さい)
<年齢>
・原則として概ね50歳まで
<その他の条件>
・南極は極寒、強風、文明国からの隔離など厳しい環境であり、特に越冬隊員におい 
ては1年以上の間、このような環境下に置かれるため、専門的知識をもっていることは 
もとより、心身ともに健康で協調性があり、観測隊員としての誇りが持てることが条 
件となります。

2. 身分
・原則、現職の身分のままで派遣されます

3. 給与
・所属機関の給与規定に基づき、所属機関から支給していただきます

4. 手当て
・文部科学省からの出張依頼を受け、外国出張として取り扱われ、極地観測手当てと 
外国出張旅費が支給されます。
1)極地観測手当て:年齢、経歴によって異なりますが、夏期期間は、一日につき 
1,800〜4,100円、越冬期間は、2,340〜5,330円です。
2)外国出張旅費:国家公務員等の旅費に関する法律に基づき、航空賃、日当、宿泊 
料、支度金、食卓料が支給されます。

5. 行動予定概要
1)健康診断(平成17年1〜4月)、2)乗鞍高原での冬期訓練(3月)、3)健康判定・ 
隊員正式決定(6月)、4)菅平高原での夏期総合訓練(6月)、5)観測準備(7〜11 
月)、6)「しらせ」出港(11月14日)、7)隊員の成田空港からオ−ストラリアへの 
出発(11月28日)、8)越冬開始(平成18年2月)、9)帰国(平成19年3月末)。

*〜*〜今回募集する宙空系観測部門に関する事項〜*〜*
1. 宙空系の公募人数:越冬隊員2名

2. 担当するプロジェクト等名(研究代表者)
・SupperDARNレーダーによるオーロラと極域電磁圏変動の研究(佐藤夏雄)
・極域大気圏・電離圏の上下結合の研究(麻生武彦)
・宙空モニタリング観測(山岸久雄)
・無人磁力計ネットワーク観測(山岸久雄)
・大型大気レーダーによる極域大気の総合研究(江尻全機)

3. 役割・内容:
・昭和基地に2基ある大型短波レーダー装置とMFレーダー装置の維持・運用
・昭和基地における各種オーロラ観測装置の維持・運用
・DMSP衛星受信観測装置の維持・運用
・昭和基地の地磁気観測など宙空モニタリング観測装置の維持・運用
・内陸の無人磁力計ネットワーク観測装置の点検・設置作業
・昭和基地大型大気レーダー予備調査装置の点検・維持
・その他(ポスドクや若手研究者等参加者本人の興味に基づく研究観測)

4. 職務の条件:
・本計画を理解し、興味と意欲を持って遂行できること
・コンピュータや電子機器の知識と経験を有すること
・理学工学的な実験、観測の経験を有すること(期間を問わない)

5. 募集の締め切り(隊員候補者募集用紙の送付):
・平成16年12月10日(金)(事情により遅れる場合には連絡下さい)

6. 資料請求・問い合わせ先:
〒173-8515
東京都板橋区加賀1-9-10
国立極地研究所
佐藤夏雄
Tel:03-3962-5874, Fax:03-3962-5704, E-mail:nsato@nipr.ac.jp

7. 募集関係資料:下記の資料が準備されています
・募集要項、隊員の選考基準、健康判定の検査項目、隊員の手当て、応募用紙、等
・南極観測パンフレット