第29回夏季大学特設ページ

 
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今年のテーマは「地球温暖化の現状と将来」です。
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【日時】 8月7日(火)13:00〜16:30(受付開始、開場12:30〜)
8月8日(水)13:00〜16:30(開場12:30)
【場所】 キャンパスプラザ京都(京都駅前)4階第4講義室
京都市下京区西洞院通塩小路下ル
アクセス方法については「施設の案内」→「交通アクセス」へとお進み下さい。


【講演題目・概要】
1日目 「地球温暖化研究の最前線」
国立環境研究所 大気圏環境研究領域 室長 野沢 徹
先ごろ公開されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書の内容を中心として、最新の地球温暖化研究について解説する。まず、大気の温室効果や地球のエネルギーバランス、気候システムなどの基本的な事柄について簡単に説明する。その後に、長期観測データに基づく地球温暖化の現状、観測された長期気候変化の発現メカニズムの推定、気候モデルによる将来の地球温暖化予測やその不確実性評価、などに関する最先端の研究内容について講演を行う。
 
「南極氷床コアから分かる過去の地球環境変動」
情報・システム研究機構 国立極地研究所 教授 本山 秀明
南極大陸を覆っている氷床は、毎年降り積もる雪が積み重なり、自重により次第に氷化し、氷は塑性変形によって流動し、数万年〜数十万年かけて海に押し出される。また氷床には大気とともに環境情報を持つさまざまな物質が輸送されてくる。この大気は独立した気泡として氷の中に保存される。南極氷床は人為的な汚染起源から遠く離れているので、その影響は少ない。それゆえ氷床コアから過去から現在への地球規模の気候変動、環境変動を明らかにすることが出来る。この氷床コアから分かってきた地球環境の変遷を紹介する。
 
2日目 「東アジアの経済発展と温室効果気体・エアロゾルの変動」
人間文化研究機構 総合地球環境学研究所 教授 早坂 忠裕
工業化による東アジア諸国の経済発展は、石油、石炭等の化石エネルギーの消費量を増加させ、その結果、温室効果気体やエアロゾルの排出量を増加させた。本講座においては、エミッションインベントリーや観測データに基づいて過去約20年間の各種物質の排出量および大気中における濃度の時空間変動を解説し、この地域の気候変動に及ぼす人間活動の影響について考える。
 
「地球温暖化による身近な動植物への影響」
龍谷大学 経済学部 教授  増田 啓子
近年、日本でも気温の上昇は顕著である。特に都市域は上昇率が高い。地球温暖化による影響は比較的小さい日本でも、猛暑による人への影響や冬の最低気温の上昇による直接影響および間接影響、また温暖化の影響かもしれないと思われる現象を私たちの身の回りで見つけることができる。今大切なことは気候変化の環境指標でもある人間や身近な動植物から温暖化の程度をいち早く知り、さらなる影響が現れる兆候であることを察知することである。温暖化影響を知ることで、今後の温暖化防止対策を講じる上で幅を広げてほしい。
 


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問い合わせ先
大阪管区気象台技術部気候・調査課内
夏季大学事務局(土・日及び祭日を除く10〜17時)
Tel. 06-6949-6322


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