【講演題目・概要】 |
|
|
「高層大気を測る〜気象観測の現場から〜」 |
|
|
気象庁高層気象台観測第二課 課長 安達 正樹 |
|
|
|
雨や雪、風、雷といった気象現象は高層の大気と密接に関係しています。
また、成層圏のオゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護しています。
茨城県つくば市にある高層気象台では、高層大気やオゾン層の観測を長年続け、
観測結果は気象予測や航空機の運航、大気環境の監視に役立てられています。
本講演では、高層気象台を中心に高層気象観測について紹介します。 |
|
|
|
|
|
|
「冬季成層圏循環変動とその予測」 |
|
|
京都大学大学院理学研究科 教授 向川 均 |
|
|
|
成層圏での大気運動は、読んで字のごとく、極めて静穏で退屈なものと思われるかもしれません。
しかし、冬季成層圏では、極域の温度が一週間で数十度も上昇し、
大気循環が半球規模で夏型へと変化する成層圏突然昇温など、大変興味深い顕著な大気現象が存在します。
また、成層圏循環変動は冬季の異常気象の要因の一つであることも明らかとなっています。
本講演では、成層圏循環の特徴、成層圏突然昇温のメカニズや予測、そして対流圏への影響などをお話しします。 |
|
|
|
|
|
|
「衛星観測データと化学気候モデルで見るオゾン層破壊から回復への道筋」 |
|
|
国立研究開発法人国立環境研究所 シニア研究員 秋吉 英治 |
|
|
|
1980〜90年代に南極でオゾン層破壊(オゾンホール)が急速に拡大したことが話題となりましたが、
その後オゾン層はどうなったのかと思われる方も多いことと思います。
この講演では、オゾン層破壊とその後の世界的な取り組みであるフロン規制によるオゾン層回復の現状、
地球温暖化とオゾン層破壊/回復との関係などについて、関連する化学・物理プロセスや化学気候モデルによる
シミュレーション結果を交えながらお話します。 |
|
|
|
|
|
|
|
|