日本気象学会 2002年度秋季大会
 
 

会期  :2002年10月9日(水)〜11日(金)                        

会場  :北海道大学学術交流会館・百年記念会館(札幌市北区北8条西5丁目)      

 

大会実行委員会担当機関:札幌管区気象台, 北海道大学低温科学研究科,

                                            北海道大学大学院地球環境科学研究科,北海道大学大学院理学研究科,

                               (財)日本気象協会北海道支社,(株)札幌総合情報センター    

 

大会実行委員長    :大西晴夫(札幌管区気象台)                   

    

当日の会場への連絡方法:大会実行委員会事務局(北海道大学学術交流会館会館事務室)     

                   TEL:011-706-2141(大会実行委員会事務局直通)         

                   FAX:011-746-2715(北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻第2事務室.会場にはFAXはありません.

                                 宛先に「気象学会大会実行委員会事務局」に転送を希望する旨を明記して下さい) 

                      

交通: (1) 新千歳空港からJR札幌駅まで                                         

                      *JR :快速エアポートが15分毎(所要時間36分)料金1,040円                        

                      *バス:新千歳空港ターミナルからJR札幌駅まで(高速道路経由) 中央バス,北都交通バスが飛行機到着の都度(所要時間約70分)料金820円            

             (2) JR札幌駅から会場(北海道大学学術交流会館,百年記念会館)まで                         

                     *徒歩5分(JR札幌駅西改札口を出て右側の駅北口から)

 


大会行事予定

 

A会場                          :学術交流会館 講堂(2階)

B会場                          :学術交流会館 小講堂(1階)

C会場                          :学術交流会館 第一会議室(1階)

D会場                          :百年記念会館 大会議室(GF)

ポスター会場                     :学術交流会館 1階ホール,2階ホワイエ,第4,6会議室(1階)

シンポジウム・各賞授与式会場:学術交流会館・講堂(2階)

受付                            :学術交流会館 1階ホール

大会事務室                       :学術交流会館 第2会議室(1階)

懇親会                           :サッポロビール園(札幌市東区北7条東9丁目)

 ( )は講演数,− −は座長

 

 

 

    A会場

    B会場

    C会場

    D会場

10月 9日
(水)










 

09:30〜
12:00

気候システムI
  (15,A101〜A115)
     −木村圭司−

物質循環I
  (16,B101〜B116)
     −入江仁士−

降水システムI
  (15,C101〜C115)
     −川野哲也−

中高緯度大気
  (11,D101〜D111)
     −榎本 剛−

13:00〜
16:30



 

気候システムII
  (22,A151〜A172)
     −吉兼隆生−
     −鬼頭昭雄−

 

物質循環II
  (23,B151〜B173)
     −笠井康子−
     −滝川雅之−

 

降水システムII
  (22,C151〜C172)
     −中井専人−


 

中層大気
  ( 7,D151〜D157)
     −村山泰啓−
環境気象
  ( 9,D158〜D166)
       −山本 哲−

16:40〜
18:00

ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演)
    A会場(32, P101〜P132) −平沢尚彦−  B会場(31, P133〜P163) −西森基貴−

10月10日
(木)


















 

09:15〜
12:00



 

気候システムIII
  (15,A201〜A215)
     −山根省三−


 

気象教育
  ( 3,B201〜B203)
     −菊地信行−
放射
  ( 9,B204〜B212)
     −菊地信行−

降水システムIII
  ( 7,C201〜C207)
     −柴垣佳明−
熱帯大気I
  ( 9,C208〜C216)
      −山岬正紀−

観測手法
  (11,D201〜D211)
     −小林隆久−


 

13:00〜
13:30

山本正野論文賞・堀内賞・奨励賞授与
 

13:40〜
14:00

第32期理事長学術講演 「ベルリン現象から50年−突然昇温研究の現代的意義−」
 

14:00〜
15:20

山本正野論文賞・堀内賞記念講演
 

15:30〜
17:30

シンポジウム環オホーツク研究の新しい視点
       司会:山崎孝治 基調講演:菊池俊彦,大島慶一郎,遊馬芳雄,中村 尚

18:00〜
20:00

懇親会
 

10月11日
(金)












 

09:15〜
11:00
 

気象予報
  ( 11,A301〜A311)
    −佐藤芳昭−

黄砂I
  ( 9,B301〜B309)
     −千葉 長−

熱帯大気II
  (10,C301〜C310)
     −荻野慎也−

大気境界層
   ( 8, D301〜D308)
     −吉崎正憲−

11:10〜
12:30

ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演)
    A会場(32, P301〜P332) −楠 研一−  B会場(31, P333〜P363) −永戸久喜−

13:30〜
17:00





 

気候システムIV
  (16,A351〜A366)
     −對馬洋子−




 

黄砂II
  (18,B351〜B368)
     −杉本伸夫−
     −内山明博−



 

スペシャルセッション
「熱帯・亜熱帯の雲降水
システム−雲物理から
大規模擾乱まで−」
  (18,C351〜C368)
     −児玉安正−
     −高薮 縁−
 

大気力学
  ( 21, D351〜D371)
    −高谷康太郎−




 

 発表件数:431件(口頭発表305,ポスター126)                        口頭発表の講演・質疑時間:7分と2分

 


 大会参加費:郵便振替による前納の場合 一般会員 2,000円,学生会員 1,000円; 当日受付の場合は一般会員 3,000円,学生会員 2,000円,非会員 3,000円.

 懇親会費 :郵便振替による前納の場合 一般会員 5,000円,学生会員 4,500円; 当日払いの場合は一般会員 5,500円,学生会員 5,000円,非会員 5,500円.

 大会当日は混雑しますので,極力前納されるようお願いします.なお郵便振替用紙は「天気」6月号の末尾に挿入されたものを使い,9月27日までに振り込んで下さい.

 


 

 当大会予稿集に掲載された研究発表の文章・図表を複製あるいは翻訳して利用する場合には,日本気象学会の文書による.利用許諾を得た上で出所明示して利用しなければなりません.ただし著作者自身による利用の場合は,利用許諾の申請は不要です.

 

    本プログラムの記載内容に関する問い合わせは,〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1気象研究所予報研究部内 講演企画委員会(e-mail: org-msj@mri-jma.go.jp)まで .

 

講演の方法

 

口頭発表

 口頭発表の一人当たりの発表時間は,全時間を申込件数で等分したものを目安として講演企画委員会が決定することになっています.今回については,講演時間を7分・質疑時間を2分といたしますのでよろしくお願いします.

 

ポスター発表

 ・AまたはB会場で概要紹介(1件30秒以内)の後,ポスター会場で講演を行います.講演者はポスターに表題と著者名を明記して下さい

  ・ポスター発表の一人当たり使用可能面積は,幅0.9m×高さ1.8mとなっています.ポスターの掲示の際,画鋲・ピン・セロテープが使用可能です.これらは各自で用意して下さい.

  ・ポスターの掲示可能時間は以下の通りです.

    -第1日の発表者は10月 9日 11:00 〜 10月10日 12:30       

         -第3日の発表者は10月10日 12:30 〜 10月11日 16:00

 

機器の使用について

 ・全ての口頭発表会場(ポスター概要紹介を含む)でOH Pが使用できます.

 ・OHP以外の機器は,講演申込時に使用する旨を届け出ていた講演者のみが使用できます.

 ・PCプロジェクターを使用する際は予め以下の点をご了承ください.

 −パソコンは各自で持参して下さい.会場にはプロジェクターおよび接続ケーブルのみを準備し,パソコンは用意しません.

 −接続の確認は休み時間などを利用して講演者の責任で行っておいてください.なお,接続に要する時間も講演時間に含まれますので,そのつもりで準備して置いてください

 −突然の故障や接続ができないなどのトラブルが発生した場合も考慮して,最低限の発表が出来るだけのOHPシートも用意しておいてください.トラブルが生じて講演が不可能になった場合,実行委員会および講演企画委員会は一切の責任を負いません.

 

           


シンポジウム 「環オホーツク研究の新しい視点」

 

日時:大会第2日(10月10日) 15:30〜17:30     

会場:北海道大学学術交流会館 講堂(2階)      

司会:山崎孝治(北海道大学大学院地球環境科学研究科)

 

趣旨

 オホーツク海の流氷は,北半球で最も低緯度(南)に存在することは良く知られている.また,環オホーツク域は,地球温暖化の影響が最も顕著に表れる場所とも言われ,事実,オホーツク海沿岸の流氷量は確実に減少している.一方,オホーツクの海氷や,オホーツク高気圧は,北半球の気候や海洋循環にも大きな影響を及ぼしている.更に,爆弾低気圧や石狩湾小低気圧などの激しいメソ擾乱も発達する場所でもある.

 このように,環オホーツク地域は,気象学的にも海洋学的にも極めて興味深い地域であるが,これまでは詳細な観測が不可能であった.しかし,最近オホーツク海域で,海洋を中心とした集中観測が行われ,新たな事実が見出されつつある.面白いことに,このような新たな観測事実が,かつて存在した環オホーツク文化とも密接に関連していることも分かってきた.

 そこで,本シンポジウムを,環オホーツク研究を単なる高緯度地域の研究としてではなく,かつて存在した環オホーツク文化のように,オホーツク海周辺を研究の中心に据える,新たな視点を提供する機会としたい.

 

基調講演

   ・「考古学からみた環オホーツク海交易」                菊池俊彦 (北海道大学大学院文学研究科)

   ・「東樺太海流と海氷」                           大島慶一郎(北海道大学低温科学研究所)

   ・「オホーツク海周辺で急激に発達する低気圧と水蒸気輸送」    遊馬芳雄 (北海道大学大学院理学研究科)

   ・「オホーツクの冷たい海と大気循環変動」                       中村 尚 (東京大学大学院理学系研究科)

   

総合討論

 


第32期理事長学術講演

 

日時:大会第2日(10月10日) 13:40〜14:00         

会場:北海道大学学術交流会館 講堂(2階)          

講師:第32期理事長 廣田 勇                 

題目:「ベルリン現象から50年−突然昇温研究の現代的意義−」

 

要旨

 今年(2002年)はティスラン・ド・ボールの気球観測による成層圏の発見 (1902) から丁度100年目に当り,さらに,シェルハークによるベルリン現象(成層圏突然昇温)の発見 (1952) から50年という記念すべき節目の年でもある.本講演では,ベルリン現象発見から半世紀にわたる中層大気力学の進歩の足跡を辿り,突然昇温の研究に端を発した様々な新しい問題意識がどのように発展し現代に繋がっているかを概観してみることにする.すなわち,単なる一過性現象のメカニズム説明という枠組みを超え,非加速定理の真の含意の理解を通して,子午面循環や季節進行など背景平均場の因果論的解釈,さらには地球規模の物質循環の議論に見られる明確なパラダイム転換がもたらされてきたことの意義を再確認することである.

 このような研究の歴史は,気象力学分野に限らず,ひろく気象学・大気科学の今後のあるべき姿を示唆するものと受け止めていただければ幸いである.

 

 

スペシャルセッション「熱帯・亜熱帯の雲降水システム

−雲物理から大規模擾乱まで−」

 

日時:大会第3日(10月11日) 13:30〜17:00                

会場:北海道大学学術交流会館 第一会議室(1階,大会C会場)       

世話人:高薮縁(東京大学気候システム研究センター),児玉安正(弘前大学理工学部),沖理子(宇宙開発事業団),中澤哲夫(気象研究所),高橋劭(桜美林大学国際学部)

趣旨

 熱帯・亜熱帯の雲降水システムの機構解明は,全球水循環の理解においても重要な位置を占める.そして過去の多くの研究が,大規模システムの理解のためにも雲物理レベルまでの理解が必要であることを指摘している.しかしながら,雲物理の観測・モデル研究や熱帯大規模擾乱の研究等の研究者間で,十分に知識の共有を行う機会が多くないのが現状である.近年,TRMM(熱帯降雨観測計画)やマイクロ波放射計等の衛星からの微物理量観測データが充実してきた.さらにTRMMの経験に基づき,降水システムを全球的かつ高密度に観測するGPM(全球降水計測)計画も進行中である.この環境を活用し,雲物理を扱う研究・TRMMデータの解析研究・大規模降水システムの研究等広範囲の研究分野から,熱帯・亜熱帯マルチスケール雲降水システムの特性の解明という目標の下に研究成果を持ち寄り知見を交換することを目的とする.

 
 

研究会のお知らせ

 

     大会期間中とその前後に以下の研究会が予定されています.興味のある方はご自由にご参加下さい.

 

第20回メソ気象研究会

日時:2002年10月8日(火) (大会前日) 14:00〜17:00

場所:北海道大学百年記念会館大会議室(大会D会場)

テーマ:「新しい観測機器から観えてくるメソ気象」

世話人:吉崎正憲(気象研究所),坪木和久(名古屋大学地球水循環研究センター),小倉義光(東京大学海洋研究所)

コンビーナー:遊馬芳雄(北海道大学大学院理学研究科),川島正行(北海道大学低温科学研究所)          

内容:

 前回大宮での春季大会では,ウインドプロファイラーやGPSネットワーク,新機能レーダー,衛星観測などの新しい観測機器の紹介が目を引きました.これらの新しい観測機器は特にメソスケール現象の解明に威力を発揮すると思うのですが,講演時間の制約のため,器機の紹介が中心であったような印象を受けました.今後,これらの最新観測機器を使って明らかになる観測事実はたくさんあると思いますが,その第1回目として,今回のメソ気象研究会を開催したいと思います.興味ある方の多数のご参加をお願いいたします.

※講演者・タイトルなどの詳細なプログラムは, http://www1.neweb.ne.jp/wb/crest-mcs/MSJ/A2002meso.htmに掲載します.

連絡先:遊馬芳雄(北海道大学大学院理学研究科)                                     

            TEL: 011-706-2763, FAX: 011-746-2715, Email: asuma@ep.sci.hokudai.ac.jp

 

オゾン研究連絡会

日時:2002年10月 9日(水)18:00から2時間以内

場所:北海道大学大学院地球環境科学研究科C棟1階C104講義室を予定.変更の場合は学会会場に掲示します.

内容:「北極成層圏オゾンの最近の研究動向」をテーマに以下の方に講演をして頂く予定です.対流圏/成層圏の力学/化学/放射過程に興味を持つ方々のご参加をお願いします.

1. 第6回欧州オゾンシンポジウムの報告                                      

  a.「研究対象の推移 −前回との比較−」                入江仁士(国立環境研究所)               

  b.「キーとなるトピックについて」                          寺尾有希夫(筑波大学)                

2.「極域オゾン破壊における観測とシミュレーションの不一致」 香川晶子(奈良女子大学)

世話人:笠井康子(通信総合研究所),川上修司,河本 望(NASDA/EORC),杉田考史(国立環境研究所),村田 功(東北大学)

連絡先:村田 功(東北大)                                               

           TEL: 022-217-5776, FAX: 022-217-5775, E-mail: murata@pat.geophys.tohoku.ac.jp

 

極域・寒冷域研究連絡会

日時:2002年10月11日(金)17:15〜19:00頃

場所:北海道大学大学院地球環境科学研究科C棟1階C104講義室

話題:オホーツク海の海氷と霧 −大気・海洋・海氷結合系の変動−

「寒冷域の大気構造−境界層過程と自由大気」                                              木村龍治(東京大学海洋研究所)           

「観測によって解明されたオホーツク海高気圧下層の霧の実体」                                 立花義裕(地球フロンティア/東海大学)        

「オホーツク海高気圧―河川流量―海氷相互の関連と北半球大気・海洋場との関係」     小木雅世(北海道大学大学院地球環境科学研究科)   

「オホーツク海の海氷変動は何によって決まるか」                                             木村詞明(宇宙開発事業団 地球観測利用研究センター)

「海氷と大気境界層の熱交換過程」                                                        猪上淳(北海道大学低温科学研究所/コロラド大学)

 今回は,学会シンポジウムとも連動して,オホーツク海に関する話題の特集です.オホーツクに関する国際共同観測プロジェクトをふまえての集大成でもあります.夏でも冷たいオホーツク海は,海氷や霧の形成を通じて,大気循環とその変動に影響を及ぼします.一方,大気循環は,オホーツク海の循環やまたは海氷,霧の形成に強く影響しています.さらに,こうした大気・海洋(海氷)相互作用は各季節毎に特徴ある振る舞いを見せます.ここでは,最新の研究成果をもとに,このような冷たい海特有の結合系をなすオホーツク海域のプロセスについて,理解を深めたいと思います.

代 表:木村龍治(東京大学海洋研究所)

世話人:平沢尚彦(国立極地研究所),中村 尚(東京大学理学部),浮田甚郎(米国航空宇宙局),

            高田久美子(地球フロンティア研究システム),阿部彩子(東京大学気候システム研究センター),

            佐藤 薫(国立極地研究所),本田明治(地球フロンティア研究システム),

            齋藤冬樹(東京大学気候システム研究センター),高谷康太郎(地球フロンティア研究システム)

問い合わせ先: 高谷康太郎(地球フロンティア研究システム)                                   

                      TEL: 045-778-5526  FAX: 045-778-5707 E-mail: takaya@jamstec.go.jp

 

第23回IGBP/GAIM研究会

日時:2002年10月12日(土)(大会翌日)午前中

場所:北海道大学大学院地球環境科学研究科C棟1階C104講義室(札幌市北区北10条西5丁目)              

         気象学会メイン会場の学術交流会館から3〜4分,百年記念会館から2分

内容:招待講演および一般講演

世話人:末田達彦(愛媛大学農学部), 馬淵和雄(気象研究所環境・応用気象研究部)

※研究会のプログラムなど詳細については,気象学会会場に掲示予定.

 


春季大会の予告

 

 2003年度春季大会は,2003年5月21日(水)〜24日(土)につくば国際会議場で開催されます.大会告示は「天気」12月号に掲載されます.今大会からは,春季大会の日程が4日間に延長され,それに伴いポスター発表中心であった一般発表に秋季大会と同程度の時間の口頭発表が追加されます.また特定のテーマに基づく専門分科会についてもこれまでと同様に開催される予定です.発表方法は講演申込時に選択できるようにしますが,必ずしも希望通りにはならない可能性があります. 春季大会の発表申し込み締め切りは2003年2月上旬頃となる予定です.