シンポジウム「ヤマセ研究の最前線」開催のお知らせ
深刻な冷害をもたらした1993年夏のヤマセをあげるまでもなく、ヤマセは東北地方に暮らす人々の
生活、産業に様々な影響を及ぼす現象です。1994年8月に"ヤマセシンポジウム−−「'93年ヤマセ」
とその周辺"が開催されてから5年経ちました。そこで、ヤマセの機構解明を目指す研究者や対策に関
わる行政機関の担当者らが一堂に会し、ヤマセ研究の最新の知見について紹介し、その対策について意
見交換するシンポジウムを企画しました。ヤマセを大気−海洋系の事象として短期及び長期的な視点か
ら解明すると共に、それが社会・産業にもたらす影響とその対策についても検討するという極めて学際
的な試みです。気象、海洋の研究者をはじめ、ヤマセの影響を受ける農業、漁業、その他の産業に従事
する方々、対策に関わる地方自治体など行政機関の方々、ヤマセに関心のある市民のみなさんは奮って
ご参加下さい。
なお、シンポジウムは招待講演と総合討論の形で行いますが、前日に同じ会場で気象学会東北支部講
演会が開催されます。支部講演会では本シンポジウム招待講演者以外の方の研究発表を受け付けますの
で、発表を希望される方は気象学会東北支部事務局に照会下さい。
名称:シンポジウム「ヤマセ研究の最前線」
日時:1999年10月21日(木) 10時〜17時
会場:仙台第3合同庁舎(仙台管区気象台)2階大会議室
仙台市宮城野区五輪1−3−15
主催:気候影響・利用研究会、
日本気象学会東北支部、仙台管区気象台、
日本農業気象学会東北支部会、日本農業気象学会気候変化影響研究部会
後援(予定):東北地理学会、日本海洋学会、日本水産学会、日本水産学会東北支部会、
水産海洋学会、日本作物学会、日本農業経済学会
プログラム:
☆主催者挨拶
気候影響・利用研究会会長 川崎 健
☆基調講演
・ヤマセとは何か
川村 宏(東北大学大学院理学研究科)
☆招待講演
・ヤマセの陸上への侵入プロセスの解明と農作物
への有効利用
菅野洋光(東北農業試験場気象評価制御研究室)
・ヤマセに伴う霧の予報の可能性とその利用
中西幹郎(日本気象協会首都圏本部)
・イネ品種の耐冷性の向上について −最近の育種の成果から−
永野邦明(宮城県農業試験場)
・気象の変動から漁業資源変動を予測する −水産庁での取り組み−
奥田邦明(水産庁東北区水産研究所)
・冷害対応の経済分析
長谷部正(東北大学大学院農学研究科)
・ヤマセが社会・経済活動に及ぼす影響
平沼洋司(宇都宮地方気象台)
・ヤマセはどのくらい予報できるのか −天気予報の現場からの報告−
古川洋一(仙台管区気象台技術部)
・水稲冷害早期警戒の情報伝達システムと今後の展望
鳥越洋一(東北農業試験場総合研究第4チーム)
☆総合討論
参加者による討論、質疑応答
備考
・シンポジウムの参加費は無料です。
・予稿集は当日、販売します(共催・後援各団体の会員500円、その他の方1,000円)。
・シンポジウムの終了後、懇親会を予定しています(会費3,000円、当日受付可)。
問い合わせ先:ヤマセシンポジウム実行委員会事務局
〒983-0842
仙台市宮城野区五輪1−3−15
仙台第3合同庁舎内、仙台管区気象台
技術部気候調査課気付
TEL:022−297−8160
FAX:022−291−8110
e-mail: akira-nagasawa@met.kishou.go.jp
(気象学会東北支部講演会に関する照会も同じ)