日本気象学会第30期第2回理事会議事録

日時

1998年10月20日(水) 17時30分〜21時00分

場所

勾当台会館 孔雀(仙台市青葉区国分町3−9−6)

出席理事

廣田,二宮,石島,小川,神沢,木田,佐伯,城尾,住,関口,竹村,田中(浩),田中(博),田中(正),中村(誠),新野,藤部,藤吉,宮原,村松,山岸,山下,山内 以上23名

その他の出席者

北出武夫(仙台管区気象台),岩崎俊樹(東北大学) 以上大会実行委員会、事務局(松野)

議事

 最初に,大会実行委員長北出氏より,委員会が力を合わせて大会開催の準備を進めてきた,大会が盛会となり,学会が一層発展することを希望する旨挨拶があった後,議事に入った.

1.「天気」論文・短報の掲載料の徴収 (第3回常任理事会議事録参照)

 「論文」と「短報」について,「集誌」等とのバランスを考慮し,1999年1月以降,研究を本務とする著者の投稿に対して,一定の免除規定を設けた上で,掲載料を徴収するとの当委員会の提案を承認する.

2.2000年度学会秋季大会の担当機関

 関西支部に決定.

3.1999年度事業計画の立案

 庶務担当理事から,1999年度事業計画の素案が提案されると共に,標記計画の決定手続きを従来より早めて3月末までに完了する必要があるため,各委員会・各支部でも検討を早めるよう依頼があった.

4.会員名簿の作成・発行 (第3回常任理事会議事録参照)

 会員名簿発行に関する会員へのアンケート調査の結果を踏まえ,『会員名簿は「天気」に掲載し,無償で配布する』ことに決定した.発行は作業日程を考慮すると,1999年2月号となる予定.

5.堀内賞メダルのデザイン決定

 担当委員会の決定を承認した.なお,このメダルの授与は本年度分から開始する.

6.学会支部における毎年度財政状況の把握

 最近の「公益法人」の事業実施に対し厳しい監視を求める社会の動きに対応し,学会としても,地方支部を含めて把握することが必要となってきた.
 このため,各支部で作成している収支決算を本年度分から学会本部に報告を求めることにする.詳細な実施方法について,常任理事会で改めて議論し,理事会に提案することになった.

7.学会大会における保育施設の斡旋

 東北支部から提案のあった標記の提案に対し,今後も会員の学会活動を支援するため,本年の秋季大会の経験を引き継ぎ,以後の大会においても同様の努力を続けるよう,理事会としてお願いすることになった.

8.気象学会の今後の方針

  1. 地球惑星科学関連学会との関係 (第2回常任理事会議事録参照)
     これまで,気象学会の大会は5月,当関連学会の合同学会は3月と,別々に開催してきたが,関連学会が代々木の青少年センターで6月に開催することになったのを機会に,関連学会全体を連合するため,2000年以降,気象学会と関連学会の大会を一緒に開催する方向で見直すことに関し,関連学会会長(電磁気学会河野長会長)から気象学会理事長に対し見解を求めてきた.
     これに対する気象学会の基本方針について,理事会の主な意見は以下の通り.
     気象学会は固有の部分が大きく,また,一定の規模を持っており独立性を保つことは可能である.逆に一緒になると組織が大きくなり過ぎて,まとまりがなくなる.共通のテーマがあって必要なとき適当な学会と合同大会を開催するのは意味があるが,いつも全体と一緒にやる利益はない.なお,日本学術会議では,第4部会で研究連絡会,専門委員会などを緩く連合する話が出ていることを考慮しておく必要がある.
     以上の議論を集約して,理事長が回答することになった.

  2. IUGG(2003年札幌開催予定)への取り組み (第3回常任理事会議事録参照)
     担当理事から,これまでの経緯の報告があり,以下の議論があった.
     1)項の議論と関連して,気象学会がどの程度関わるかについては,事務局引き受けにつき地球フロンティアが務める方向で進んでいるとの紹介を受けて,中心的役割を引き受けるのではなく応分の負担とするのが適当と判断すること,想定される開催の運営資金(約2千万円)の分担については更に検討することになった.

  3. 学会春季大会の運営 (第3回常任理事会議事録参照)
     講演企画担当理事より,春季大会運営に関する常任理事会の議論が紹介された.
     大会開催の引受けのため,気象庁・大学・研究機関等に所属する会員の分布を考慮して東京地区をいくつかの地域にブロック化し組織するとの考えの他,関東支部を設立し学会体制の整備を進めるのがより適当との意見があり,数年後の実施をめどに更に検討を進めることになった.

9.第30期評議員の選考

 標記に関し,学会活動を深く把握し問題提起してもらえるよう,報道関係者,気象学会に関係の深い学会の関係者など,幅広い分野から候補者を探し,来年春の評議員会の開催を視野に,本年中に具体的な人選をする手はずで事務処理を進めることになった.

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