森田 正光

「あしたはあした」

(きょう、最大限に考えて答えを見つけたとしても、あす状況が変わっていたら、きょう考えたことを全部捨てて新しいことを考え直す必要がある。きょうまでの考えにとらわれない、ということを常に意識しています)

森田 正光

気象解説者/気象予報士/株式会社ウェザーマップ会長

Q. 過去の研究履歴(略歴など)

1950年名古屋市生まれ。財団法人日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターとなる。

同年、民間の気象会社 株式会社ウェザーマップを設立。

Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

テレビやラジオでの気象解説のほか講演活動、執筆などを行っている。2005年財団法人日本生態系協会理事に就任し、2010年からは環境省が結成した生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動。環境問題や異常気象についての発信も行う。

Q. この分野に入ったきっかけ

高校時代に教師から財団法人日本気象協会への就職を勧められたため。

Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

気象は、あらゆる社会的な事件や事象に深く関わっていて、主因ではないけれども必ず遠因ではあるところに興味を持っています。

Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

不規則な勤務で体力的に辛いと思ったことはありますが、それ以外はほとんどありません。解決策としては、ゲームをしたり、本を読んだりして気分転換をすることを心がけました

Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

将棋、読書、散歩。多岐にわたりますが、とりわけ皆既日食の観察と沖縄の島バナナの普及活動はライフワークともなっています。また、時代によって流行っているものは経験してみようと思い、今はサウナの水風呂にハマっています。

Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

昔、労働は「懲役」など苦しいものと捉えられていたけれども、いまはむしろ、労働と生活との境がほとんどなく、仕事とプライベートが一体化しています。こういうのを幸せというのではないかと思っています。

Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

物事は「わかればわかるほど、わからなくなる」とよく言われますが、気象の世界は本当にそうだと思います。「わかった」と思った瞬間にわからなくなります。

気象学のもっとも興味深いところは、曖昧であることです。

科学は一般的に再現性のあるものとか、1+1=2のように答えが出るものと思いがちですが、気象の世界は「1ぐらい+1ぐらい=2ぐらい」という、「ぐらい」の幅が広く、グラデーションになっています。この曖昧なグラデーションの部分は、AI(人工知能)も苦手なところだと思うので、その意味では、気象の分野にAIが代行できない世界が広がっていると考えています。

もし進路に迷っているとしたら、AかBかで選択するのではなく、AからBの間にはグラデーションがあるので、現時点で「何となくこれがいいかな」という思い切りの選択でいいのではないかと思います。

自分自身、この仕事を始めたのは偶然だったので、最初から「これ」と決めなくても別にいいのではないでしょうか。要するに、「やってみれば」ということに尽きるのかなぁと思います。

Q. もっと知りたい

・株式会社ウェザーマップ

https://www.weathermap.co.jp/

・Yahoo!ニュース個人「森田正光 近ごろの天気は…」

https://news.yahoo.co.jp/byline/moritamasamitsu

・森田さんのバナナ予報