第5回非静力学モデルに関するワークショップ開催のお知らせ



昨年に引き続いて, 今年の秋に,オープンな研究集会として 第5回非静力学モデルに関するワークショップを開催します.
  1. 日時:11月25日(火), 11月26日(水)

  2. 会場:海洋科学技術センター 横浜研究所 三好記念講堂
      (236-0001 横浜市金沢区昭和町 3173-25) http://www.jamstec.go.jp/frsgc/jp/map.html



    非静力学数値モデルは21世紀の気象学にとって欠くことのできない重要な研究基 盤です. しかしながら, 多機能で高精度の非静力学モデルシステムの開発には多 くの専門家の協力が必要です. また, 数値モデルを改良するためには利用者と開 発者が連携し様々な事例で数値実験を行う必要があります. このため, 幅広い情 報交換の場としてワークショップを開催いたします. 前回までのワークショップ に関する情報は, http://wind.geophys.tohoku.ac.jp/pub/ にアーカイブされています.

    ワークショップでは, 非静力学モデルの開発や利用, 基礎から応用までを含む次 のような幅広いテーマを議論の対象とします.

    力学フレーム
    物理過程のパラメータ化
    データ同化
    現象解析
    局地気候モデル
    LES
    全球モデル

    今回のワークショップでは, 以上の話題の中でも特に, 「積雲パラメタリゼーショ ン・雲物理」を中心テーマに設けたいと思います. このテーマに関連する話題を 提供されることを歓迎致します.

    中心テーマ「積雲パラメタリゼーション・雲物理」の趣旨説明

      気象庁や地球フロンティアでは 10km 格子での非静力学モデルの開発, 運用が予 定されています. 10km 格子モデルでは, 積雲をあらわに分解できないので, 積雲をパラメタライズする必要性が指摘されています. このようなモデルで は, 大気大循環モデル(GCM)で用いられている積雲スキームではなく, メソモ デル用の Kain & Fritsch などのスキームが使われる傾向があるようです. 一方, 非静力学モデルを, GCM で使われる積雲パラメタリゼーションの validaion のために使うという方向性や, 非静力学モデルを用いた super parameterization という話題も最近ホットになっています. また, 非静力学 モデルで格子がいくらより小さいと積雲パラメタリゼーションが必要ないか ということも依然重要な問題です.積雲パラメタリゼーションは, 雲物理過程, 境界層過程などと分けて考えることはできず, このような他の物理過程との 関連も議論していく必要があります.以上のように, 非静力学モデルと積雲パ ラメタリゼーションとの関連性は少なくありません.


  3. 講演申し込みの要領は以下の通りです.

    10月1日(水):応募締切
    発表者名、所属、題目、要旨(200字以内)、連絡先(メールアドレス、住所、電話)
       ※ 電子メールで申し込みお願いします.
    

    10月25日(土) :予稿原稿締切
    予稿はカメラレディー,A4 で2頁以内(形式は学会予稿に準拠)
       ※ PDFにて電子メールで送付するか, または完成稿を郵送してください.
       ※ 印刷は白黒になります.
       ※ 一部の PDF 作成ソフトでは, 図の品質が著しく劣化する場合があります.
          PDF で送付する場合には, 手元で印刷して問題ないことを確認して下さい.
    
  4. 主催:非静力学数値モデル研究連絡会

  5. 共催:地球フロンティア研究システム

  6. 後援:気象庁,日本気象学会

連絡先および予稿提出先

    369-0293 埼玉県大里郡岡部町普済寺1690
    埼玉工業大学 機械工学科
    佐藤正樹 e-mail: satoh@sit.ac.jp
    tel: 048-585-6832, fax: 048-585-6717


なお, 本講演会に関する情報は、 http://www.sit.ac.jp/~satoh/NHM2003/ にアップデートする予定です.


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