寺尾 徹

「データと仮説がかみ合う瞬間の快感は他では得がたい」

寺尾 徹

香川大学教育学部 教授

Q. 学部・大学院での専門

気象 / 博士(理学、京都大学)

Q. 過去の研究履歴(略歴など)

京都大学防災研究所: 助手
大阪学院大学情報学部: 講師
香川大学教育学部: 准教授

Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

基本的にインド亜大陸北東部モンスーンの長周期変動のメカニズムの研究。 年に3回は共同研究チームとインド北東部諸州やバングラデシュを訪れ、雨量計や自動気象観測装置の設置やメンテナンス、ワークショップの開催等を行っている。 日本にいるときは大学業務や教務の合間(あれば)を縫って、全球客観解析やリモセンデータ・現地の大気水文環境データの統計解析を行っている。 香川や四国・瀬戸内地方の気象や水に関する仕事も請け負っています。

Q. この分野に入ったきっかけ

子どもの頃から天気予報が大好きだった。雷雨や雪・台風も大好きだった。複雑系としてのおもしろみも後押しをしたかも。

Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

純粋に科学としておもしろい。データと仮説がかみ合う瞬間の快感は他では得がたい。
人間社会の成り立ちの根本にある大気と水に関して、世界の人とつながって研究できる醍醐味。

Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

フィールドワークのロジがきちんとできなくて仲間に迷惑をかけたとき。
解決策: しょげてるとけっこう助けてくれる。

Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

草野球等スポーツ(最近忙しくてジム通いだけ)。新書・ブログあさり(社会派)。スクリプト書き(実益を兼ねて)

Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

週末婚状態なので、土曜の夜から月曜の朝まではできるだけいっしょにいるようにしています。特に日曜日は研究室に行かなくても大丈夫になってきました。

Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

研究者も現代社会では若い皆さんの想像以上に社会人。 でも、地球や自然という自由の源泉に開かれているから自分の足で立てる仕事だと思う。 気候の仕組みなんてわからないことばかり。 皆さんもぜひインド亜大陸北東部でいっしょにやりませんか?