公開気象講演会

公開気象講演会

一般市民の方々に気象に関する最近の研究成果を分かりやすく解説することを目的として、公開講演会を開催しています。


2025年公開気象講演会
『伝える気象、つながる未来── AI時代の気象情報とコミュニケーションの最前線へ』

2025年度もオンラインで公開気象講演会を開催します.気象学会員でなくても参加できますので,お知り合いの方々をお誘いの上,多数,ご参加いただきますようお願い申し上げます.

日時: 2025年11月16日(日)14:00~17:00
開催形式:オンライン 
主催: 日本気象学会 教育と普及委員会
後援: 一般社団法人日本気象予報士会
参加費: 無料
定員:450名(先着順)※ご好評につき定員を増やしました。
申込み:こちらのページからお申し込みください
申込み締切:2025年11月10日(月)(ただし定員になり次第締切)
問合せ先:日本気象学会 教育と普及委員会 msj-ed_2025[at]metsoc.jp([at]は@にしてください)

基調講演「空を伝える仕事の舞台裏〜気象キャスター人生の歩みと想い」──天気予報の裏側、伝えることの難しさと楽しさを語る
森田正光(ウェザーマップ会長)

私は、気象の世界に飛び込んでから数十年、テレビを通じて天気を伝えてきました。今回の講演では、気象キャスターになったきっかけや、仕事の面白さ、苦労したこと、そして日々心がけていることなどをお話しします。天気予報の裏側や、伝えることの難しさと楽しさを、少しでも皆さんに感じていただければ嬉しいです。

1.150万人とつくる!ウェザーニュース LiVEの挑戦── サポーターとともに届ける、リアルタイム気象情報の最前線
山岸愛梨(ウェザーニューズ)

ウェザーニューズでは、全国のサポーターの皆様から寄せられるウェザーリポートをもとに、リアルな気象・自然災害の状況を追いかけながら、エンタメ情報からシビアな災害情報まで幅広く扱うライブ気象情報番組「ウェザーニュース LiVE」を、24時間365日インターネットで配信しています。現在は150万人を超える視聴者の皆様とともに番組を作り上げており、これからの時代にふさわしい気象情報の発信・交信のあり方について、番組進行役の私からご紹介いたします。

2. 気象庁・緊急記者会見の舞台裏── 災害時にどう動く?知られざる現場のリアル  深畑純一(気象庁総務部広報室長)

気象庁では、大雨や地震などの際に緊急記者会見を開き、防災上の呼びかけなどを行っています。みなさんもテレビなどでご覧になったことがあるかと思います。私は、この記者会見を開催する責任者として仕事をしています。講演では、テレビには映らない部分も含めて、記者会見がどのように行われているのか、私の経験なども含めてお話しします。気象庁の緊急対応の一端を知っていただけたら幸いです。

3. 生成AI×気象解説:気象情報を音声や画像などに変換するマルチモーダルAIの可能性  北本朝展(国立情報学研究所 教授)

気象情報はますます充実しつつあるが、大量の気象情報をすべて読んで理解することは、一般の人々には困難となりつつあります。そこで、気象情報を音声や画像などに変換するマルチモーダルAIを活用することで、聞いて理解する気象解説、見て理解する気象解説などを作り出していく試みを紹介するとともに、生成AIの可能性を論じます。

4. 気象キャスターの役割と、求められるスキル  岩谷忠幸(オフィス気象キャスター代表取締役社長)

気象災害が激甚化するなか、「ハード防災」だけでは限界があり、命を守るために避難する「ソフト防災」が益々重要となっている。天気予報の精度は向上したが、多種多様な気象情報が毎年のように変わり、国民へ正しく伝わり、避難行動に結びつけることが大きな課題となっている。そこで、気象情報を分かりやすく、的確に伝える、
気象キャスターの役割と、求められるスキルなどについてご紹介します。

パネルディスカッション  司会:阿部未来(横浜国立大学)
ディスカッションとして、情報を伝え、いかにその情報を活用して行動などに影響を与えるか、AIにはできないもの、エンターテインメント性について議論します。


□ 過去の公開気象講演会

2024年 「職業としての気象の楽しさ,面白さや社会での必要性, 重要性を伝えたい。」
2023年 「日本海側の大雪とJPCZ」
2022年 「線状降水帯のことを詳しく知りたい」
2021年 「命を守る身近な気象情報」
2019年 「新元号を迎えて~平成の30年間を振り返り、新時代の気象災害に備える~」
2018年 「台風の強度~台風災害の軽減に向けた航空機観測~」
2017年 「「大雨災害」に備える」
2016年 「台風災害 ~台風列島でどう生き延びるのか?~」
2015年 「気象情報のビッグデータ時代の幕開け」
2014年 「局地風の世界」
2013年 「将来の再生可能エネルギーと気象」
2012年 「地球温暖化問題における科学者の社会的役割」
2011年 「航空安全のための気象学」
2010年 「防災情報の活かし方を考える」
2009年 「数値予報の過去・現在・未来~数値予報現業運用開始50周年記念~」
2008年 「地球温暖化とその対策 ~ノーベル平和賞と横浜市~」
2007年 「災害をもたらす気象~大雨・竜巻・台風~」

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