夏季大学

夏季大学

日本気象学会では、最新の気象学の知識の普及を目的として、学生・大学院生、小・中・高等学校の教諭,気象予報士及び気象に興味を持っている一般の方々を対象に、毎年夏休みの時期にやや専門性の高い講座である「夏季大学」を開講しています。夏季大学は著名な講師の方々による講義が中心です。大学の期末試験のようなテストを行うことはありませんが、年によってはクイズ形式の問いかけを行うことがあります。

2018年の夏季大学は8月4日~5日に行なわれます。
詳細は下記をご覧ください。

過去の夏季大学の様子


第52回夏季大学

テーマ:浸水・洪水予測と気象防災の最前線

日時:2018年8月4日(土)~5日(日)
場所:気象庁講堂(東京都千代田区大手町1-3-4)
定員:100名程度
★7/17現在、90名を超えるお申し込みをいただいております。
100名を超えた場合は締切日前に申し込みを締め切らせていただく場合がございます。
お早めにお申し込み下さい。

参加費用:一般5000円 学生3000円
※銀行振り込みになります。
 詳細は申し込み後に別途自動メールで連絡致します。
申し込み:こちらからお申し込みください。
締め切り:2018年7月27日(金)※申し込み多数の場合は事前に申し込みを締め切らせていただく場合がございます。


講義内容と時間割

今回の夏季大学のテーマは「浸水・洪水予測と気象防災の最前線」です。平成27年9月関東・東北豪雨や平成28年の台風第10号に伴う大雨、更には平成29年7月九州北部豪雨等により、浸水や河川の氾濫等を伴い広範囲に甚大な被害を及ぼす災害が相次いでいます。一方で、水文気象学や水工学といった分野の研究の発展により、気象防災への取り組みも推進されています。このような背景から、今回の夏季大学では「水」をキーワードとして、近年の最先端の研究による科学的知見や浸水・洪水予測を基にした気象防災に関する幅広い内容について、専門家の皆様から講義を行っていただく企画にしました。

※講義の題名は変更となる場合があります。要旨は7月上旬に公開します。

■ 8月4日(土)

09:40~09:45 開講挨拶

09:45~10:00 講師と夏季大学の概要紹介

10:00~11:00 東京で発生する大規模浸水・都市河川洪水とそのリアルタイム予測  関根正人(早稲田大学)
東京で発生する大規模浸水・都市河川洪水とそのリアルタイム予測近年、地球規模で気候変動が進んでおり、わが国では毎年のように各地を記録的豪雨が襲い、大きな被害となっている。東京では2015年以降、顕著な豪雨被害は起こっていないが例外というわけではなく、もしこれまでにない記録的な豪雨に襲われると都市特有の深刻な浸水に遭うことになる。この講義では、東京の浸水リスクとの都市河川洪水の発生プロセスについて解説する。あわせて、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを目指して現在開発の最終段階にある「リアルタイム浸水予測手法」についても紹介し、これを社会実装することの意義などについてもふれる。

11:10~12:10 河川・ダムの管理と洪水予測  小宮秀樹(国土交通省関東地方整備局)
洪水による災害の発生を防止するために設置されたダム等の河川管理施設の役割と仕組みなどを説明し、これらの施設を適切に運用するための水理・水文観測及び洪水予測について述べる。

13:10~14:10 気象庁が提供する大雨・洪水警報の危険度分布  太田琢磨(気象庁)
2017年7月4日から提供を開始した「大雨・洪水警報の危険度分布」について、そのベースとなる指数の計算原理や基準の設定方法などを分かりやすく解説します。また、具体的な事例を交えながら、危険度分布の特徴や利用上の留意点について説明します。

14:20~15:20 気象情報の効果的な活用について  髙橋賢一(気象庁)
気象庁の発表する防災気象情報の利活用に関して、警戒が必要な事象に対する心構えを予め持つ等、情報の出し手側がどの様に考えているのか説明します。但し、情報の活用に関しては、「これが正しい使い方」と一つの正解がある訳ではありません。活用について一緒に考える良い機会になればと思っています。

■ 8月5日(日)

10:00~11:00 東京都の河川における洪水対策  小木曽正隆(東京都)
近年多発する局地的な集中豪雨などに対応するため、東京都における地域・河川ごとの特性を踏まえた洪水対策について説明します。

11:10~12:10 気象レーダーを用いたゲリラ豪雨の早期探知と危険性予測  中北英一(京都大学)
2008年7月28日に神戸の都賀川、そして8月5日には東京雑司ヶ谷で、ゲリラ豪雨による鉄砲水で悲惨な災害が起こりました。5分、10分でも早い避難情報がどれほど重要かを防災関係者に愕然と認識させた災害でありました。本講義ではそのゲリラ豪雨災害の紹介とともに、最新型気象レーダーによりゲリラ豪雨のタマゴの早期探知・危険性予測が何故・どのように行えるのか、また水位予測は可能かについてお話しします。

13:10~14:10 NHKの災害報道最前線  橋爪尚泰(NHK)
気象災害の被害を防止・軽減するため、NHKはどう災害報道に取り組んでいるのか。全国各地に放送局を持つNHKの報道体制や放送システムの解説をはじめ、過去の災害を教訓に生まれた新しい防災・減災報道の最前線をお伝えします。

14:20~15:20 学習到達度試験(クイズ形式)  南利幸ほか(気象予報士)


■ これまで(第40回以降)の夏季大学のテーマ
第52回 2018年8月4・5日 浸水・洪水予測と気象防災の最前線
第51回 2017年7月29・30日 新世代の衛星が切り開く新しい気象の世界
第50回 2016年7月30・31日 エルニーニョ現象と異常気象
第49回 2015年8月1・2日 地球温暖化入門
第48回 2014年8月2・3日 ザ・竜巻
第47回 2013年7月27・28日 台風学の最前線
第46回 2012年8月5・6日 北極温暖化と異常気象
第45回 2011年8月6・7日 気象観測技術の最前線(2)
第44回 2010年8月7・8日 気象観測技術の最前線
第43回 2009年8月1・2日 顕著現象の解析
第42回 2008年8月2・3日 気象のシミュレーションⅢ
第41回 2007年8月4・5日 気象のシミュレーションⅡ
第40回 2006年8月5・6日 気象のシミュレーション
過去の夏季大学 開催一覧(PDF)