公開気象講演会2012

2012年公開気象講演会『地球温暖化問題における科学者の役割』
日時: 2012年5月26(土)13:30~17:00
場所: つくば国際会議場(エポカルつくば)大会議室101(大会A会場)
主催: 日本気象学会 教育と普及委員会・地球環境問題委員会
後援: 一般社団法人 日本気象予報士会
総合司会: 中島映至(地球環境問題委員会)
参加費: 無料

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今回は教育と普及委員会と地球環境問題委員会との共催で「地球温暖化問題における科学者の社会的役割」をテーマに取り上げます。気象学会の多くの研究者は、温暖化研究を推進する中核となり、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)に科学的資料を提供することで、国策としてのCO2削減を後押してきました。しかし、日本の国家の威信をかけて推進した京都議定書に対し、COP17(第17回気候変動枠組条約締約国会議)における政府の方針は、離脱こそしないものの削減義務を負わない自主削減へと一転しました。また、科学的根拠に乏しい温暖化懐疑論や、いたずらに危機感をあおる扇情的な温暖化地獄論などがマスコミに大きく取りあげられています。そのような背景をふまえ、気象学会は科学的に中立公正な立場で温暖化の真相を解説し、一般市民への温暖化と気象リテラシーの向上に全力で取り組む必要があります。講演会では、気象学会としてこの問題に取り組んでいる専門家を中心に、温暖化問題をどのように考えているのか、忌憚のない意見を紹介していただくとともに、気象学者としてこの問題にどのように取り組むべきか、科学者としての社会的役割は何かについて議論いただきたいと思います。ふるってのご参加をお願いします。

1.地球温暖化に伴う水循環変化  安成 哲三 (名古屋大学地球水循環研究センター)
2.地球温暖化に占める自然変動の影響を我々は過小評価していないか  田中 博 (筑波大学生命環境系)
3.地球温暖化予測と数値天気予報-不確実性を伴う将来の予測  余田 成男 (京都大学大学院理学研究科)
4.地球温暖化対策-緩和と適応  岩崎 俊樹 (東北大学大学院理学研究科)
5.地球温暖化の科学と社会の意思決定  江守 正多 (国立環境研究所)
6.地球温暖化論争を超えて-科学技術の信頼を守るために  田家 康 (日本気象予報士会)
7.パネルディスカッション


>> 要旨一覧


□ 過去の公開気象講演会

2020年 「命を守る身近な気象情報」
2019年 「新元号を迎えて~平成の30年間を振り返り、新時代の気象災害に備える~」
2018年 「台風の強度~台風災害の軽減に向けた航空機観測~」
2017年 「「大雨災害」に備える」
2016年 「台風災害 ~台風列島でどう生き延びるのか?~」
2015年 「気象情報のビッグデータ時代の幕開け」
2014年 「局地風の世界」
2013年 「将来の再生可能エネルギーと気象」
2012年 「地球温暖化問題における科学者の社会的役割」
2011年 「航空安全のための気象学」
2010年 「防災情報の活かし方を考える」
2009年 「数値予報の過去・現在・未来~数値予報現業運用開始50周年記念~」
2008年 「地球温暖化とその対策 ~ノーベル平和賞と横浜市~」
2007年 「災害をもたらす気象~大雨・竜巻・台風~」