B・C会員向けの気象集誌の配布方法の変更について

日本気象学会会員の皆様

 近年、学術雑誌をめぐる環境は大きな変化をとげており、各学術雑誌とも競争に晒されています。気象集誌についても競争力を高めるためにさまざまな施策を講じているところですが、今後は論文投稿料の低廉化が急務と考えます。現在、気象集誌の発行には著者による投稿料が主たる財源となっており、投稿料のうち、冊子体のカラーページ代が出版料金の大きな割合を占めています。一方、他の学術雑誌では電子出版により、カラー印刷のページ数に関係なく出版料金は低価格に抑えられています。投稿料の低廉化のためには、冊子体のあり方について見直さざるを得ません。
 気象集誌は、冊子体とJSTAGEによる電子版の二つの形態で発行しています。冊子体はB会員・C会員へ配布していますが、電子版は会員・非会員を問わず誰でも無償でアクセスすることが可能です。上述のように、近年、学術雑誌は電子版が標準となっており、冊子体の必要性が薄れてきています。
 そこで、今後は、気象集誌についても電子版のみの発行へ移行し、冊子体は希望者のみに有償での提供を考えています。これにより、投稿料のカラーページ料金の負担がなくなり、高品質の論文が低価格で提供できることになります。B会員・C会員には、冊子体の代わりにDVDによる電子版の配布に変更いたします。さらに、B会員・C会員には、追加の特典を用意することを考えています。詳しくは、下記の参考5)を参照ください。
 これらの変更について、下記のアンケートにご協力をお願いします。回答は2017年4月7日までにお願いします。アンケート結果を参考に、今後の気象集誌の冊子体の配布方法、会員制度の変更等について検討させていただきます。

アンケート
締切期日:2017年4月7日

お名前
メールアドレス
会員番号
会員区分
気象集誌の配布方法が変更された場合、会員区分を変更するか
気象集誌の有償での冊子体の購入を希望するか
気象学会刊行物のDVDの配布を希望するか
B・C会員への冊子体の配布に代わる特典として:気象集誌投稿料の減免
B・C会員への冊子体の配布に代わる特典として:有償の冊子体価格の減免
B・C会員への冊子体配布に代わる特典として、他に望ましい特典があれば記載してください
その他、気象集誌に対する要望

いったん4月7日を期限にアンケートを集計しますが、それ以降もフォームは入力可能としますので、引き続き会員の皆様のご意見をぜひお寄せください。

参考
1)気象学会会員については、https://www.metsoc.jp/membership に記載されているとおり、A,B,C会員の区分があります。気象学会刊行物としては、天気、気象集誌、SOLA 等があります。
2)気象集誌の投稿料は http://jmsj.metsoc.jp/instructions.html に記載されています。カラーページには最大21,000円/頁を請求しています。
3)冊子体を有償とした場合、年1回発行として、価格は年間5万円程度になる見込みです。
4)B・C会員向けの冊子体の配布方法の変更は、早ければ2018年からを予定しています。気象集誌の冊子体に代わり、気象学会刊行物を収録したDVDの年1回の配布を考えています。
5)B・C会員向けの特典として、冊子体を希望される方には冊子体価格の減免を、さらに気象集誌投稿料についても減免を考えています。
6)2018年度以降に科学研究費補助金(研究成果公開促進費)を取得した場合には、冊子体価格・投稿料のさらなる低廉化に寄与できる可能性があります。

以上の価格・スケジュールについては、今後変更される可能性があります。気象集誌の配布方法の変更や冊子体の注文受付等については、決定次第、改めてご連絡いたします。

気象集誌編集委員長
佐藤正樹