フェーズドアレイレーダー ~研究開発の現状と将来展望~

日時:
2016-01-19 @ 10:00 AM – 3:40 PM
2016-01-19T10:00:00+09:00
2016-01-19T15:40:00+09:00
場所:
気象研究所 第一共用室
日本
〒305-0052 茨城県つくば市長峰1−1
お問い合わせ:

近年、急速に発生・発達する積乱雲により短時間でもたらされる竜巻等の突風・局地的大雨など激しい大気現象による災害が報告されています。これらの災害の軽減を目指した防災気象情報の高度化は重要な課題です。最近登場した、極めて高いスキャン性能をもつフェーズドアレイレーダーは、これらの現象のメカニズム解明という、気象学の基礎研究の分野で大きな可能性を生み出しつつあります。さらにこの高速スキャンを生かし、これらの現象を予測する技術の登場が期待されています。

このシンポジウムは、気象研究所のフェーズドアレイレーダーが開局した今年度、フェーズドアレイレーダーに関する最新研究について情報交換を行うことを目的として企画しました。フェーズドアレイレーダーの研究開発の現状、これから今後どのような役割が期待されるのかをみんなで議論したいと思います。

講演プログラム 

09:30~ 受付    
10:00~10:10  主催者挨拶 角村 悟 気象研究所  気象衛星・観測システム研究部長
第一部  測定技術・機器開発 
10:10~10:30  フェーズドアレイ気象レーダの概要と今後 牛尾知雄 大阪大学大学院  工学研究科 准教授
10:30~10:50 気象用二重偏波フェーズドアレイレーダのビーム形成手法の提案と実用化に向けた検討 菊池博史 大阪大学大学院  工学研究科 特任研究員 
10:50~11:10 フェーズドアレイ気象レーダの開発 和田将一 東芝  電波システム事業部 参事
11:10~11:30 千葉に設置したフェーズドアレイ気象レーダーの概要と観測結果 柏柳太郎 日本無線  研究所  研究開発部 センシングシステムグループ  主任
12:00 昼休み    
第二部  観測成果・防災への応用
13:00~13:20 2台のフェーズドアレイ気象レーダで 30 秒毎に観測された降水の成長過程 佐藤晋介 情報通信研究機構  電磁波計測研究所 主任研究員
13:20~13:40 気象研究所フェーズドアレイレーダーで観測された顕著現象 足立 透 気象研究所  気象衛星・観測システム研究部  研究官
13:40~14:00 フェイズドアレイ気象レーダを用いた 3 次元移流予測 吉田 翔 株式会社  気象工学研究所 技術グループ 
14:00 休憩    
14:20~14:30 フェーズドアレイレーダーのための竜巻渦3次元探知・追跡アルゴリズムの提案 楠 研一 気象研究所  気象衛星・観測システム研究部  研究室長
14:30~14:50 フェーズドアレイ気象レーダを活用したアプリによる、 実証実験の結果について 小池佳奈 エムティーアイ  ライフ事業本部  プランニング・リーダー
14:50~15:10 フェーズドアレイレーダーの利用方法について 岩波 越 防災科学技術研究所  観測・予測研究領域  ユニット長
15:10~15:40 総合討論