田中正之 名誉会員のご逝去について

気象学会名誉会員の田中正之先生におかれましては,2025年12月21日に90歳でご逝去されました.

田中先生は,大気放射学の分野で大きな貢献をされるとともに,二酸化炭素等の観測においても多くの成果をあげられ,地球温暖化研究に貢献されました.また,東北大学において多くの優れた研究者を育成されました.さらに,大気科学・海洋科学分野を代表する研究者として,研究体制の整備や啓発活動など社会との接点においても中心的役割を果たされました.
1975年には「混濁大気の放射伝達特性に関する研究」で日本気象学会賞を受賞され,1995年には「大気中の二酸化炭素の観測をはじめとする地球環境研究への多面的貢献」により日本気象学会藤原賞を受賞されました.
さらに,2008年には「大気放射学や観測による地球温暖化研究への貢献並びに研究者育成」により日本気象学会名誉会員に推挙されました.

日本気象学会理事会は,田中先生のご逝去を謹んで会員の皆様にお知らせするとともに,そのご功績を偲び心からご冥福をお祈り申し上げます.