研究会「長期予報と大気大循環」(2026年2月2日開催)
「長期予報研究連絡会」では、下記の要領で研究会「長期予報と大気大循環」を開催します。
今回のテーマは、「2023・2024・2025年の3年連続の記録的な暑夏を振り返る」とします。日本の夏は、2023年、2024年、2025年と3年続けて記録的な高温となりました。その背景要因として、大規模な大気の流れや日本近海を含む北太平洋中緯度帯における高い海面水温の影響に加え、地球温暖化に伴う全球規模の気温の長期的な上昇傾向、エアロゾルの減少に伴う大気汚染の改善、気候システムの十年から数十年規模での振動や、大気・海洋間の相互作用との関連についても近年着目されています。またいずれの夏も、時期によっては記録的な大雨となり、これには大規模な大気循環場の変動に加え、近海の高い海面水温に伴って豊富な水蒸気が大気下層に供給されたことも関連した可能性が考えられています。一方、2025年夏にはかなりの少雨傾向となり、農業などにも影響が顕れました。
このような年々の時間スケールを超える現象に対する知見を深めることは、気候系の診断や異常気象の分析の高度化、季節予報の改善につながることが期待されます。そこで今回の会合では、日本を含む世界各地で頻発する高温や大雨等の顕著現象の要因について、直近3年間の夏の共通点や特異性に着目しつつ、地球温暖化、エルニーニョ・南方振動や十年規模変動等の海洋変動、熱帯・中高緯度の大気循環場、季節スケールでの予測可能性も含めた幅広い観点から議論を深めてまいります。また、海洋・海氷変動が大気に与える影響にも議論を拡げられればと考えております。
研究会の詳細および講演、参加の申し込みについては下記のとおりです。多数のご参加をお待ちしております。
記
主催:長期予報研究連絡会(代表 中村 尚)
日時:2026年2月2日(月)13時30分~17時30分(予定)
場所:Web会議(接続に関する詳細は、参加者に後日連絡いたします)
講演について:
・テーマ:2023・2024・2025年の3年連続の記録的な暑夏を振り返る
・講演時間:1講演あたり20分程度(予定)
・申込締切:2025年12月26日(金)
・概要締切:2026年1月22日(木)
・講演要旨:連絡会終了後、4ページ程度の要旨を提出していただきます
参加について:
・参加申込締切:2026年1月22日(木)
申込について:
・電子メールの宛先:下記の連絡先までお願いします
・講演または参加のどちらを希望するか明記してください
・講演申込の場合は、題目も記載してください
・Web会議への接続が難しい方はご相談ください
事務局:気象庁気候情報課 竹村 和人、山田 賢(extreme[at]met.kishou.go.jp、[at]を@に変えてお送りください)