workshop2021

研究会「長期予報と大気大循環」(2022年1月17日開催)

 季節予報の基盤となる大気海洋結合モデルやデータ同化システムは、着実に性能が向上しています。また、季節予報の対象とする現象のメカニズムの理解や予測可能性に関する研究も進展してきました。その一方で、社会経済活動における気候リスクの軽減や生産性向上のため、社会的に影響の大きな現象に対してさらに精度の高い予測情報が求められています。
 そこで、今回の会合では「季節予報技術の展望」をテーマとして、最新の季節予報技術とその展望について、予測情報の利用も含めた広い観点からの話題提供を頂きました。

              記

主催:長期予報研究連絡会(代表 木本昌秀)
日時:2022年1月17日(月)13時30分~17時30分
場所:オンライン開催
事務局:気象庁気候情報課 佐藤均、佐藤大卓、小野茉莉花

            プログラム

開会挨拶 木本昌秀(代表)

座長:佐藤均(気象庁気候情報課)

1. 季節予報の今後の発展について(拡張要旨) 大久保忠之(気象庁気候情報課)

2. 気象庁第3次長期再解析JRA-3Q(拡張要旨) 千葉丈太郎、古林慎哉、髙坂裕貴、徳廣貴之(気象庁数値予報開発センター)、直江寛明、小林ちあき、原田やよい(気象研究所)

3. 富岳を用いたNICAM/NICOCOアンサンブル実験による台風延長予測に向けた取り組み 宮川知己(東京大学大気海洋研究所)

4. 2021年に発生した東アフリカの極端な干ばつの季節予測可能性と負のインド洋ダイポールモードの影響について 〜SINTEX-F季節予測シミュレーションの結果より〜(拡張要旨) 土井威志(JAMSTEC)

5. 次期季節アンサンブル予報システムJMA/MRI-CPS3(拡張要旨) 平原翔二、久保勇太郎、吉田拓馬、小森拓也、千葉丈太郎、関口亮平、越智健太、高倉寿成、金浜貴史(気象庁数値予報開発センター)、杉本裕之(気象庁気候情報課)、足立恭将、石川一郎、藤井陽介(気象研究所)

6. 成層圏オゾンが季節内から季節スケールで対流圏循環に及ぼす影響について(拡張要旨) 出牛真(気象研究所)

~ 休憩 ~

座長:佐藤大卓(気象庁気候情報課)

7. JMA/MRI-CPS2における夏季日本付近でのアジアジェット減速場の季節予測可能性(拡張要旨) 竹村和人(大阪管区気象台)、向川均(京都大学)、高谷祐平(気象研究所)、前田修平(気象庁気候情報課)

8. 関東地方の夏季気温上昇への黒潮大蛇行時の影響(拡張要旨) 杉本周作(東北大学)

9. 高解像度のラージアンサンブルシミュレーションによって見積もられる局所的な大雨の発生確率の季節予測可能性(拡張要旨) 今田由紀子、川瀬宏明(気象研究所)

10. 階級の予測について(拡張要旨) 本谷玲(気象庁気候情報課)

11. 台風季節予測に関する研究と予測の活用 片山卓彦(東京海上研究所)